マイクロスコープを使用した根管治療
歯は1本でも抜歯してしまうと
審美性だけでなく、将来の歯並びやお口の健康に影響をもたらします。
当院ではできるだけ歯を残す為に根管治療に力を入れています。
重度の虫歯は、歯を削るだけでなく、歯の神経まで治療しなければいけない場合があります。
それが根管治療と言われるものです。
根管は大変小さく狭い所で、肉眼ではなかなか見にくい所であるため
根管治療は医師の技術や経験が必要となる難しい治療です。
そこで、当院はマイクロスコープという、
手術用実体顕微鏡を用いてこの処置に取り組んでいます。
ルーペを使用して根菅の治療はできません。
こんなことでお悩みではありませんか？
- 他の歯科医院での根の治療は通院回数が多いとお困りの方
- 多少の痛みがあっても我慢させられるのが辛い方
- 早く抜歯してインプラントをしましょうと言われた方
- もう手の施しようがないので歯を抜くしかないと言われた方
- 何回治療しても良くならない！とお困りの方
- 最近治療したばっかりなのにまた痛む！とお困りの方
- こんな歯は治療しても無駄などと言われた方
- 痛みや腫れが出る度、治療せず様子を見ましょうと言われた方
当院の根管治療の他院との違い
歯科用CT撮影による精密検査と3次元画像による確実な診断と治療
他院ではまず正確に診断していないことが多く、その場合、残せる歯も残せないという診断になってしまいますが、
当院では、CTにより歯を残せる可能性を追求することができます。
バーダム防湿を使った無菌的処置
これは、ゴムの薄いシートを金属製の留め具みたいなもので歯に治療の時だけに装着します。
少し違和感がありますが、
これを装着することでお口の中のいろいろな細菌や、
唾液が根管に侵入するのを防ぎます。
また、治療に用いる器具がお口の中に落下するのを防いだり、
根管の中を洗浄する時に使用する薬剤等がお口の中に漏れ出さないようにもします。
根管治療には必須の方法と考えます。
マイクロスコープを使用した精密な治療
肉眼の20倍程度の大きさで治療できると言うことは、
それほど正確な治療ができるということです。
正確な根管治療に必須の方法と言えるでしょう。
当院での根管治療にかかる時間
通常60分から90分かけて行います！
１回の治療時間が長いのは、主に以下のような理由があります。
- 無菌的な治療環境を整えるための時間
- 感染源を見落とさないための時間
- 全ての根管を可及的に見つけるための時間
- 効果的に殺菌するために正確な処置をおこなうための時間
- 治療と治療の間の細菌感染のリスクを減らすための時間
なぜ根管治療は100％治癒しないのか？
根管治療に限らず、医療全てにおいて100％治癒する治療方法は存在しません。
それは治療方法の限界や個々の患者様の治癒力に限界があるからです！
我々は、根管治療によって根管内から病気の原因となっている細菌を排除し、
その後細菌の繁殖、再侵入を防ぐことにより病気の治癒・再発防止を図っています。
実際には、無菌的な環境整備を行い根管内に更なる細菌の侵入を防ぐとともに、
以下の3つの方法で細菌を可能な限り少なくします。
- 歯の中の細菌や細菌の餌となる有機質、感染した歯質を除去し形態を整えます。
- 残った細菌を殺菌したり細菌を含んだ汚染物質を洗い流し、
薬液により細菌の減少を図ります。 - 3次元的に緊密に歯の中を充填し、再び細菌が増殖する事を防ぐとともに
細菌の栄養経路、侵入経路を遮断します。
この3つのステップを行った後、お口の中の細菌が再び歯の中に侵入することを防ぐような、しっかりとした修復（被せ物）を行う必要があります。
しかし、実際の根管は写真の様に複雑です。
（紫色の部分が歯の神経、この部分を3つの方法を行い細菌を除去していきます。）
このように複雑な形をした根管から原因となる全ての細菌を除去する事は、
現時点では可能な方法がありません。
いわば現在の歯科医学の水準では処置の限界・現在の治療器具の限界です。
この事が、根管治療は100％治癒しない理由です。
当院ではしっかりと事実をお伝えし、
患者さんに無理な期待を抱かせないようにしております。
一度、お気軽にご相談ください。
